2004年リリース 1stアルバム全11曲(US盤)  
 
おすすめ曲
M5「The Salt Wound Routine」
M3「Gone」
M9「History」         
  
おすすめ度:★★★★★


▽ Review

ピアノが奏でる「静寂の序章」 → 「美の光を一身に放つオケーストラチック・サウンド」への転換・・・。まるで「星が放つ最後の煌き」のように・・・それはまるで「果敢ないものだからこそ美しい」・・・そう云わんばかりに切なさ募るドラマチック美曲M5「THE SALT WOUND ROUTINE」。珠玉の名曲認定です!結構リピートしまくりました。その他には、MUSEを彷彿させる緊迫サウンドM2「THRU THE GLASS」、MEWのような静と動の「ソフト・スマパン世界」曲M4「DO NO WRONG」、AQUALUNGやCOLDPLAYのように、冷たさと温もりが同居するピアノ美曲M9「HISTORY」。

なお、「THE INVITATION」は2004年にリリースされたデビュー・アルバム。ピアノを主体としながらも、効果的に使われるギターサウンド、陰と陽のコントラストによって美しいものをより美しくさせた感のある全曲美メロアルバム。


▽ THIRTEEN SENSES - Biography

サーティン・センシズ(Thirteen Senses)は、2001年に英国はコーンウェルで結成されたロック・バンド。幾多ものレーベルが争奪戦を繰り広げた末にVertigoレーベルと契約した、と云うエピソードを持つ。2004年のデビュー・アルバム「The Invitation」は全英15位を記録、スマッシュ・ヒット。サウンドの特徴は、ウィル・サウス(Vo)の透け通った歌声に、美しいメロディとハーモニーを活かした繊細美的な世界観。Travis・Coldplay・keane同様、「静寂の癒しバンド」として脚光を浴びた。


▽ tanaの私的見解

凄い、凄いよこれは!KEANE、COLDPLAY、TRAVIS・・・日本でも人気のUK美的ロックバンド(アーティースト)の曲を全て体感、彷彿させる1枚。泣きメロ・美メロファンは必聴!

街のレコード屋さんでこんなコメントを見ました。輸入版がリリースされた昨年(2004年)なんか、「KEANEが好きならこちらもどうぞ!」っと云わんばかりに関連陳列。おまけに一番下の方に並べてあって、バンド紹介も1行くらいしか書いてない・・・そんなくらい扱いが小さかったのにね(苦笑)。それが2005年3月に日本盤リリースが決定以降、徐々に扱いが大きくなっています。・・・リリースされたら1棚占拠しそうな勢いですよ・・・。

さて本作について私的見解。本作は、曲のインパクトはまだまだTRAVISやCOLDPLAYには劣るものの、常に比較・フォロワー扱いされ続けているKEANEには感じられなかった「漆黒の暗闇、どんよりした雲からでも輝く一筋の光明」的な音源を体感できる1枚です。近年、UK叙情ロックと謳われるバンドが多く現れ、数々の美メロ・泣きメロを耳にしているけれど、そんな感覚はなかなか味わえないものだと思います。口コミで評価を高め、日本盤CDがリリースされる運びとなった・・・そんな噂も小耳に挟みましたが、このCDはかなり良質良品。ドラマィックに切なく美しく・・・レコード屋さんのコメントが言ってるように、本当に美メロ・泣きメロファンは必聴です。


<音楽CD Vol,28>